【パチプロ日記】勝てる羽根物講座⑩~基本編:V入賞率が想定とずれる要因~
- 2021/03/07
- 2017/01/06
ポトフです。
前回は”羽根物を打つ一連の流れと止め時“を書きました。
今回は”V入賞率が想定とずれる要因“を説明していきます。
V入賞率が想定とずれる時は!?
主に5つのパターンがあります。
①V入賞率の想定違い
②寄り釘の変化
③ネカセ変更による対策
④バネの悪化
⑤寄り釘の変化による役物確率の変化
上から順番に起こりうる可能性が高いと考えています。
①V入賞率の想定違い
試行回数が少ない事によるV入賞率の読み違いです。
これが最も多いと思います。
この講座で解説してきた、V入賞率を事前に把握すること。
これを実際に行った上で実践しても、試行回数が足りない場合もあります。
例えば、過去1週間分のデータがみれたとしても、
200
100
1100
400
1000
100
1000
合計4000
このように1週間分で4000回の鳴きデータですね。
たしかに1週間分なのですが、実質は約2日分の終日データと同等の試行回数です。
羽根物はデジパチより収束に近づくスパンは短いです。
ただし、試行回数4000回ぐらいでは確率のぶれが起こりえます。
前回の記事で書いた通り、
「2日分の試行データでは確率のぶれが起こる可能性がある」
という事をまずはしっかりと認識しましょう。
じゃあ「どれぐらいなら、ずれが少なくなるのか?」
これには正確な数値はありませんが、僕は10000 回ぐらいの試行回数ならある程度信用出来ると思っています。
②寄り釘の変化
次に多い理由です。
現代のパチンコ店は「鳴きと寄りの釘、どちらを調整する事が多いか?」
と言えば、鳴きの釘をいじって調整してくるお店が多いです。
デジパチと同じです。
デジパチでも、寄り釘・道釘などは基本的に最初に作り上げて、後はヘソでスタートを調整する。
このような調整をする店が多いですね。
羽根物も同様に寄り釘部分は最初に作り上げて、鳴き(1鳴き or 2鳴き)で調整するお店が多いです。
店側もそうしたほうが管理がしやすいですからね。
しかし、寄り釘も適度な頻度でいじってくるお店もあります。
こうしたお店だと過去のV入賞率を把握しても、その数値だけでは信用できない事になります。
このようなお店の場合は、お店の釘調整のパターンを把握する事が重要です。
これは実際に足を運んで、寄り釘を調整するのか?どうか?を見ていかないといけません。
下記の記事も参考にしてください。
釘を見たらどのような釘になっているかメモをするようにしましょう。
寄り釘でいじられるポイントは機種によっても違ってきます。
また、基本的には寄り釘をいじる事は無いというお店でも、上手い人が連日打っている時はピンポイントで寄り釘を調整してくる店もあったりします。
鳴きと寄り釘では打ち手側も、寄り釘のほうが判断が難しい為です。
③ネカセ変更による対策
釘は変更せずに台のネカセを変更してくるお店もあります。
羽根物は特にネカセの影響が大きく出ますので、台のネカセを少し変えるだけでV入賞率が大きく変化してしまいます。
例えば、トキオデラックスであれば、ネカセを良くする事によって、SPルートへの通過数が減少します。
結果、役物確率が悪くなり、V入賞率が悪くなります。
しかし、ネカセの変更は打ち手側では、変更されたかどうかの判断が基本的に出来ないんですよね。
釘による変化なら、釘が変わっている!!
と見た目でわかりますが、台のネカセは見た目ではわかりません。
スマートフォンで傾斜を測定するアプリもありますが、実際に傾斜を計測しても正確には分かりません。
なので基本的には打ってみての判断となります。
④バネの悪化
パチンコ台はバネによって玉が発射されています。
このバネが悪化して、ストロークに影響を及ぼす事があります。
バネが悪化する原因はいくつかありますが、大きな要因が汚れや手の脂と言われています。
・玉が汚れている
・台の上皿部分が汚れている
・手の脂が玉につく
このような要因により、バネが悪化する事があります。
バネは少しでも悪くなると、ストロークに影響が出てきます。
ストロークに影響が出るという事は、拾い率が悪くなり、V入賞率が悪 くなってしまいます。
微妙なバネの悪化なら、打ち手側も見逃してしまう事もあるかもしれません。
しかし、微妙な悪化でも影響は出てしまいます。
気づかぬ内に前日よりバネが悪くなっている状態で打ってしまっているかもしれません。
これを防ぐには、なるべくバネが悪化しないように心掛ける事です。
具体的には
・上皿が汚れていたら、おしぼりとかでふく。
・なるべく手で玉を触らず、軽量カップ等で玉を触る。
・手で玉に触れるとしても、なるべく手を洗ったりして、手がキレイな状態で玉を触る。
といったところです。
⑤寄り釘の変化による役物確率の変化。
これも判断が難しい項目です。
寄り釘をいじる事により、羽根に拾われる玉の入賞角度が変化して、役物確率が変化する事があります。
代表的なのが、「レレレにおまかせ!もういっかい!」、「シンちゃんにおまかせ!」があります。
上記の2機種は羽根に拾われてすぐ、SPルートへ流れるためのローラーがあります。
このローラーへのくっつきが、羽根に拾われる入賞角度によって、変化すると言われています。
くっつきが良くなると、SPルートからの入賞数が増えて、役物確率が良くなり、V入賞率が良くなります。
・お店側が意図的に釘調整で変化させてくる。
・店側の意図に反して、自然発生する。
基本的に後者が多いと思います。
お店側が狙って、そのような 調整をしなくても、寄り釘をいじって、入賞角度が変化して、役物確率も変わってしまった。
という事です。
本来、寄り釘をいじる目的は羽根物への拾い率は変化させて、V入賞率を調整するものです。
しかし、その目的に+αの変化が起こってしまった。
これは自然発生したと言えます。
ただし、これを意図的に狙って調整してくる凄腕の釘師も存在はすると聞いた事があります。
実際に現役で店長をしている人に聞いた話ですが、僅かながらこのような調整を可能とする技術を持っている人も存在するようです。
V入賞率が想定と違う場合の判断
上記にV入賞率が想定と食い違う理由を5つ書きました。
しかし、実際は
①前提となるV入賞率の想定違い
②寄り釘の変化
の2点が要因の大半を占めると思います。
経験的に割合を考えると・・
①V入賞率の想定違い:45%
②寄り釘の変化:25%
③ネカセ変更による対策:15%
④バネの悪化:10%
⑤寄り釘の変化による役物確率の変化:5%
これぐらいかなと思います。
あくまで、僕の実践経験上の感覚からの数値と思ってください。
上記の通り一番割合が高いのはV入賞率の想定違いなんですね。
この想定違いの誤差を埋めていくには、経験と情報収集が必要です。
経験は日々の積み重ねです。
羽根物を打てば打つほど、感覚が養えてきます。
また、過去打った経験から、「この機種はこういった動き方が良い」など自分なりの感覚が必ずついてきます。
それと情報収集ですね。
なるべく、他の人が打った情報を収集するようにすると良いと思います。
なるべく打つ機種の情報を事前に知っておくという事も有効ですね。
羽根物は機種別に特徴が大きく違ってきます。
そして、実勢に打たないと分からない部分がたくさんあります。
では機種別にどのような特徴があるのか?
次回は”現行機種の役物のチェックポイント”を紹介していきます。
以上、【パチプロ日記】勝てる羽根物講座⑩~基本編:V入賞率が想定とずれる要因~でした。
{羽根物講座バックナンバー}
【パチプロ日記】勝てる羽根物講座②~基本編:羽根物を打たない理由~
【パチプロ日記】勝てる羽根物講座③~基本編:羽根物もデジパチと同じように考える~
【パチプロ日記】勝てる羽根物講座④~基本編:大当たり確率の概念と羽根物のゲーム性~
【パチプロ日記】勝てる羽根物講座⑤~基本編:羽根物の大当たり確率について~
【パチプロ日記】勝てる羽根物講座⑥~基本編:V入賞率を把握する方法~
【パチプロ日記】勝てる羽根物講座⑦~基本編:ポテンシャルの見極め方~
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